プラセンタ注射について
プラセンタとは哺乳動物の胎盤のことで、妊娠したときにでき、胎児の発育に必要不可欠な組織です。人間に必要なタンパク質、脂質、糖質をはじめ、ミネラル、ビタミン、核酸などの栄養素を成分としています。
最近テレビCMでもよく聞くアミノ酸、活性ペプチド、ムコ多糖体、酸素などの栄養素が含まれ、美容面から見ても、医療面から見ても様々な効果や効能が期待されています。血行をよくし、免疫力を高め、抗アレルギー作用があり、疲労回復や二日酔い、肩こり、冷え性、更年期障害などにも効果を発揮します。
また、よく眠れるようになる、顔色が良くなる、カゼにかかりにくくなる、アトピー性皮膚炎にも効果があらわれる、といった効能があります。
さらに歯肉炎や胃潰瘍、円形脱毛症、リウマチ、腰痛にも効果的といわれています。通常、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの腰痛やひざ痛、股関節痛に悩む患者様には、消炎鎮痛剤ビタミン剤などによる内服治療や注射、神経ブロック注射、温熱療法や電気刺激を与えるリハビリテーションなどの治療を行います。このような治療で多くの方がつらい痛みやしびれなどを解消したり、和らげたりできるのですが、一方で大幅な改善が望めず、つらい症状に悩まされる方がいるのが現状です。
当院ではこの様な患者様に「プラセンタ療法」もご提案しております。ただし、プラセンタ療法で得られる効果には個人差があり、全員が効くわけではありません。
しびれ、神経痛の改善効果プラセンタには細胞の増殖を促して組織の修復を担う物質が豊富に含まれています。神経を圧迫していた周囲の組織が若さと柔軟性を取り戻すのと同時に、傷んだ血管や神経の修復が促される結果、しびれや神経痛が改善されるのではないかと考えられます。
また、抗炎消作用炎消効果があり、アトピー性皮膚炎の改善が期待できます。疲労回復作用疲れがたまっている時に効果的です。継続することで疲れにくくなる作用もあります。さらに、美肌効果(しわ・たるみ・しみ)線維芽細胞を活性化させ、たるみやシワを改善し、ハリのある美肌を目指せます。また皮膚のターンオーバーも促進し、くすみがとれ、きめ細かく感じられるようになるでしょう。
その他の効果として、プラセンタの持つ肝細胞増殖因子は、肝臓だけでなく、ほとんどの臓器の細胞が壊れるのを防ぎ、修復・再生する強肝・解毒作用があります。肝臓病だけでなく、腎臓病、糖尿病、胃潰瘍、脳硬塞、肺疾患などの多くの疾患に効果があるといわれています。また、活性酸素の除去作用もあるプラセンタは、キトサンやプロポリス、アガリスクなどと併用するといいともいわれ、抗がん剤治療の副作用も減らす効能があるとされています。
注射の部位や回数について
上腕や殿部の筋肉や皮下に注射します。 初期療法として週1~2回注射するのが基本です。
また頑固な肩こり、腰痛のある部位にツボ打ち注射も行っております。
何箇所か直接プラセンタを注射することにより痛みやコリが軽減することがあります。
副作用について
医薬品として「プラセンタ」は「ヒト胎盤」を原料とした特定生物由来製品で身体に優しいともいえるプラセンタですが、プラセンタ注射によって身体に少なくとも刺激を与えるわけですから、100%副作用が無いとは言えません。
しかし、軽微な副作用として注射した箇所のかゆみや赤みが出たり、腕が重く感じる程度のことはあり得るでしょう。これらは1~2日でおさまることが多いです。
また、厚生労働省では平成18年8月24日に発表した文章で、日本赤十字社はヒト胎盤エキス(プラセンタ)の注射剤を使用した人の献血を制限するとしています。臓器提供についても、それに準じ、制限がかかります。
従って、当院での治療する際には、初回同意書の説明を行い、署名していただいております。
料金について
プラセンタ注射については、41歳~59歳までの女性で、更年期指数(SMI)が一定値を上回る場合には、保険診療適応となり、自費よりもかなりお安くなりますので、お気軽にご相談ください。ただし、保険適応での治療の場合は、受診あたり1回分しか受けられません。
注射 | 料金(税込み) |
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プラセンタ注射1回(1か所) |
1,500円 |
プラセンタ注射2回(2か所) | 3,000円 |