当院で可能な小手術

ばね指(腱鞘炎)

 ばね指とは、指を曲げる腱(屈筋腱)が、腱鞘(腱が通るトンネル)の入り口で引っかかるために、腱鞘や腱そのものに炎症が起きる疾患です。 指の曲げ伸ばしがしにくく、指の痛みを伴う場合もあります。引っかかった状態から、伸ばすときに、まるでバネのように伸びることから、ばね指とも言われています。

 手首や指を繰り返し使うような単純作業を行っていると腱鞘炎になりやすいと言われています。 パソコンのキーボードやマウス操作が多い事務の方やテニスなどの手首を使うスポーツ、またピアノや弦楽器などを演奏している方などは手首、指をかなり使うので注意が必要です。



 症状を改善させるには、まず、局所の安静が必要です。その上で、関節患部の固定や、電気による治療により、炎症を引かせることが重要です。これらで症状の改善が見られない場合は、消炎鎮痛剤の内服、シップ等による外用剤の使用、それでも効果が無い時は、局所麻酔・ステロイド剤の注射などがあります。 たいていの場合、注射によって改善します。

 症状が改善しない場合は腱鞘を切開する手術を行います。当院では、ばね指の手術を行っています。局所麻酔の上、約1㎝の切開を加え、腱鞘に切開します。約10分で終了します。手術後は、数日ごとに通院していただき、約10日で抜糸します。


手根管症候群(正中神経障害)

 手根管症候群とは、手首の手のひら側にある骨と靭帯に囲まれた手根管というトンネル部分を通る正中神経が、慢性的な圧迫を受けて、しびれや痛み、運動障害を起こす疾患です。

 多くの方で、しびれは、親指から薬指にかけて出現します。悪化すると、しびれに加えてと痛みが生じます。これらの症状は朝、目を覚ました時に強く、ひどい時は夜間睡眠中に痛みやしびれで目が覚めます。

 進行すると親指の付け根の母指球筋という筋肉がやせてきて、ボタンの留め外しや、細かい作業が難しくなります。



 中年以降の女性に多く、手首に負荷がかかる作業を繰り返すことで起きやすいと言われています。また、妊娠によるむくみ、骨折や腫瘤による手根管部への圧迫、長年の血液透析によるアミロイドという物質の沈着なども原因になります。

 しびれや痛みが軽症〜中等症の場合は、手首を安静に保つための装具を使用したり、消炎鎮痛剤の内服や、手根管への局所麻酔薬やステロイド薬の注射を行い症状緩和をはかります。

 これらの保存療法が効かない場合や、筋肉にやせ細りがある場合は手術を行います。 当院では、手根管症候群手術を行っています。局所麻酔の上、手根管上の皮膚に3㎝ほどの切開を加え、圧迫している横手根靭帯に切開を加えます。約15分で終了します。手術後は、数日ごとに通院していただき、約10日で抜糸します。


陥入爪(巻き爪)

 爪が周囲の皮膚にくい込んで生じる炎症であり、通称「巻き爪」と言います。長期間続くと出血しやすい肉芽組織が生じます。 時に感染を合併し、痛みが強くなることがあります。この肉芽組織からの汁で周囲の皮膚がただれ、さらに爪も柔らかくなるためさらに変形が起こりくい込むという悪循環が生じます。

 窮屈な靴による爪の圧迫、不適当な爪切り、立ち仕事や肥満による過度の体重負荷ないし下肢の血流障害、あるいは、爪の水虫による爪甲の変形やけがなどが原因となります。
  



 治療方法は、患部を清潔に保つ為の生活指導、消炎鎮痛剤や抗菌薬の内服などがあります。当院では行っていませんが、特殊な金属を用いて爪の形を矯正していく治療もありますが、数か月という時間がかかり、また、金属が取れないように厳重に保護をする必要があります。

 痛みが強い場合や、早急の治療をご希望の場合は、手術的治療をいたします。当院では、局所麻酔の上、圧迫している爪の一部を切除します。約15分で終了します。手術後は、数日ごとに通院していただき、約10日で抜糸します。


 ★上記手術はすべて、健康保険による保険診療です。費用については、来院時にお尋ね下さい。その他、粉瘤(アテローム)、ガングリオンなどの皮下にあるようなできものに対しても、ご相談下さい。